[Ⅰ] 準硬式野球とは

(1) ボール

準硬式野球で使用するボールは、規格の直径、重量、反発力に合わせコルクの粉末と樹脂を適度に混ぜ合わせた 芯に糸を巻き付け(接着しやすくして)表面を天然ゴムで覆ったもので作られていますので、丁度硬式ボール(準硬式ボールとほぼ同じ芯を牛皮で覆ったもの) と軟式ボール(芯はなく中空で表面のゴムの模様が準硬式ボールと同じもの)の中間的存在です。打球音は「カーン」という硬式ボールと同じで、バットスウィ ングのスピードと力に比例して打球が強くなるので、硬式野球と同じ楽しみ方を味わえます。
但し、表面がゴムで若干柔らかいので安全性が高いのですが、硬式ボールに比べ、摩擦抵抗が大きいので内野ゴロと外野フライが若干失速しやすい傾向にあります。ちなみに準硬式ボール(軟式H号ボール)の規格は下記の通りです。
直径:71.5-72.5cm  重量:141.2-144.8g  反発力:50.0-70.0cm
(反発力は150cmの高さから大理石板に落とし、跳ね返り高さを測定したもの)

(2) バット

使用するバットは硬式用で、木製(大学硬式で使用)でも金属製(高校硬式で使用)でもよいのですが、殆どの選手は打球が強く有利な金属製(規格:900gr以上)を使っています。

(3) その他の用具

グローブ、ミット、両耳ヘルメット、捕手の使用するマスク、プロテクター等その他全ての用具は硬式用のものを使用します。

(4) 施設

(野球場) 球場は全て硬式用のものを使い、軟式用のものは利用できません。

(5) ルール

適用する野球規則は基本的には毎年発行される「公認野球規則」です。
しかし付則については大学準硬式連盟が(財)全日本軟式野球連盟(全軟連)の傘下であることから、一部軟式のものを準用しますが、殆どは硬式と同じです。